カイシャがなくなる日の表紙

カイシャがなくなる日

組織と働き方の進化論

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本書の要点

  • 現存する世界最古のカイシャは、1400年以上続く「金剛組」である。私たちは金剛組から、同族会社の強さと上場企業のもろさ、そして未来志向の大切さを学べる。

  • 私たちは「資本主義を体現する装置として、カイシャという形態が未来永劫ベストなのか」という問いから逃げてはならない。現在の形態に縛られず、組織の進化そのものを広い視野と未来志向で捉え直す必要がある。

  • TJC(伝統的日本企業)を再生するには、日本が得意としてきた「異結合」(異質なもの同士を化学反応させ、新しい価値を生み出すための創造的な技)の力が欠かせない。

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旅のはじまり

カイシャのあり方を考える3つの問い

このゼミでは、トーモ、ペータ、レキトの3人とともに「遺跡としてのカイシャ巡り」の旅に出る。

初回のゼミで、担当教授のタカシ先生は語った。「このゼミでは、『カイシャはいずれなくなる』という仮説をおきます。問うべきは、いつ(When)やどう(How)ではなく、なぜなくなるのか(Why)です。そして、カイシャがなくなったあとに何が残り、何が生まれるのか(What)です」

「次回から『カイシャという遺跡を巡る旅』を3つの問いで考えてください。カイシャはなぜ生まれ、なぜ変貌し、なぜ消滅したのか――それぞれ担当を決めてプレゼンしてもらいます」

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要約公開日 2025.11.15
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