一流のバーテンダーは2杯目のグラスをどこに置くのかの表紙

一流のバーテンダーは2杯目のグラスをどこに置くのか

超一流だけが持っている「すごい思考法」のつくり方

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本書の要点

  • 成功の基準は他人ではなく、自分が決めるものだ。

  • 壁を乗り越えられると信じて、技術を磨き続けることが大切だ。

  • なりたい自分になるには、自分で肩書きをつけて名乗ってしまうといい。

  • サービスの基本は「観察力」だ。相手をよく観察することが、一流のサービスにつながる。

  • 目先の利益にとらわれず、自分にも相手にもメリットのある道を考えよう。

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【必読ポイント!】一流の人たちのポリシー

イチローが嫌いな言葉

メジャー移籍1年目から首位打者、盗塁王、新人王を獲得し、リーグMVPに輝いたイチロー。彼はとあるインタビューで「嫌いな言葉」を語っていた。さて、それは何だろうか?

その答えは「成功」だ。イチローはインタビューでこのように言った。「自分が立てた目標を達成したら、それは成功と言えるでしょう。でも、他人が決める成功を追いかけてしまうと、何が成功かわからなくなってしまう」。成功の基準は自分自身で決めるもの――それがイチローの美学なのだ。

成功とは他者からの期待に応えることではなく、自分や自分を支える人のために頑張ること。その結果として心から喜べることを得られたら、それが「成功」なのである。

黒澤明が多くの名作を残せた理由

Yurdakul/gettyimages

日本映画界の巨匠・黒澤明。黒澤は『赤ひげ』など、数々の名作映画を世に送り出してきた。

彼は完璧主義者として知られるが、撮影時間は朝の9時から夕方5時までと決めていたという。その理由はなぜか?

答えは、「スタッフの準備・片付けの時間を考慮していたから」だ。現場の準備や片付けをする末端のスタッフは、そのために早朝から夜遅くまで働かなければならない。もし撮影時間が延びれば、彼らの労働時間もその分延び、休む時間がなくなってしまう。黒澤はそれを理解していたため、撮影時間を厳守していたのである。

さらに黒澤は、主役級の役者から末端のスタッフまで分け隔てなく、やさしさを持って接していた。仕事のあとにはスタッフたちに高級な酒や牛肉をふるまって、彼らをねぎらっていたという。

部下のタイムマネジメントをして、チームのパフォーマンスを最大に引き出す。黒澤作品が多くの名作を残せたのは、優秀なマネジメントが大いに関係しているのである。

大谷翔平が壁を乗り越えるために重視していること

日本野球界初の「二刀流」、メジャーリーグへの挑戦と成功など、華々しい活躍をしている大谷翔平選手。だが、その裏では腕の手術や故障などの困難にも見舞われていた。そんな大谷が「壁を乗り越えるうえで重視していること」とは何か?

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要約公開日 2025.11.19
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