「人事のプロ」はこう動く
「人事のプロ」はこう動く
事業を伸ばす人事が考えていること
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「人事のプロ」はこう動く
出版社
日本実業出版社

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出版日
2025年11月14日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「人事として何を目指せばいいのかわからない」

「組織のための提案が経営層に刺さらない」

そんなモヤモヤを抱く方にこそ本書を読んでいただきたい。採用、人材育成、制度設計、組織開発など、人事はマルチな活躍が求められる。一方で、経営層と現場との板挟みにあう、一人人事で悩みを周囲に相談できない、といった苦労もよく耳にする。「人事のプロ」として、楽しくキャリアを築くためのエッセンスを凝縮したのが本書だ。

著者の吉田洋介さんは、ベンチャー企業のCHROを務めるかたわら、2024年に人事の学びと交流の場として「人事図書館」を設立した。本書を記したのは、「すべての組織に人事のプロを」「人事を志す一人ひとりの心の火を灯し続けたい」という想いからだという。これまで積み上げてきた研究と実践をもとに、今の時代に求められる人事のプロとは何か、どうすればその境地に至れるのかを描き出す。印象的なのは、Plan-Do-Seeの実践を通じて、自らの成長が組織の成長に直結する手応えを得られる構成になっている点だ。

吉田さんは取材時に、こう語っていた。「これからは人事が学び続けるだけでなく、人とつながり、一緒に知恵を出し合うことが大事になる」。人事図書館も本書も、まさに知恵を出し合うための源泉ではないかと思う。

人事のプロを目指したい方はもちろん、後輩たちに人事の道を示したいと考える熟練の方々にとっても、本書は頼れる指針になってくれるはずだ。

ライター画像
松尾美里

著者

吉田洋介(よしだ ようすけ)
1982年生まれ。立命館大学大学院政策科学研究科卒。北海道札幌市出身。株式会社Trustyyle代表取締役。人事図書館館長。大学院にて若手の離職について研究し、新卒でリクルートマネジメントソリューションズに入社。採用、人材開発、組織開発、人事制度、アセスメント等多領域にわたり500社以上を支援。2021年独立し企業支援と共に、坪谷邦生氏(著作『図解 人材マネジメント入門』)が代表を務める壺中(こちゅう)人事塾にてファシリテーターとして人事の学び支援を開始。2024年に「仲間と学びで、未来を拓く」を掲げ、人事図書館設立。

本書の要点

  • 要点
    1
    人事のプロは「人を生かして事をなす」ことを目的とし、管理エキスパート・従業員チャンピオン・戦略パートナー・変革エージェントという4つの役割を期待される。
  • 要点
    2
    仕事を進める際には、WHY→WHAT→HOWの一貫性が重要となる。
  • 要点
    3
    人事の実務では、Plan→Do→Seeというサイクルを回し、学びを蓄積して次につなげていく。

要約

人事の仕事を見つめなおす

今の人事を取り巻く困難な環境

現代の日本はインターネットの誕生以後、産業が多様化し、共通して効果を発揮するモデルや手法が存在しにくくなっている。たとえば、成果主義人事制度やジョブ型は、期待した効果が出ず、過去の制度に回帰するケースも多い。

また、日本の人事部が行った「人事パーソン全国実態調査2022」によると、人事の仕事の特徴として「新規課題沼」「エンドレスワーク」「社内ぼっち」が上位に挙がっている。しかも、人事の人員体制は現状のまま横ばいの企業が最多だ。

実際のところ、人事は活躍しづらい構造にある。具体的には(1)成果を上げにくい環境、(2)人事のプロ・専門家が育ちにくい環境に置かれている。(1)の背景には、成果を出すための変数が劇的に増えたことが挙げられる。また(2)に関しては、業務をこなすことに手いっぱいなケースや、さらなる専門性を磨くことを求められていないケースが考えられる。こうした環境では成果を上げにくく、経営からの信頼がなかなか得られないことから、自信を失ってしまいやすい。しかも、経営陣や現場からは人事の実態が見えず、人事は孤独を感じがちである。

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要約公開日 2025.11.22
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