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「人事のプロ」はこう動く

事業を伸ばす人事が考えていること

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本書の要点

  • 人事のプロは「人を生かして事をなす」ことを目的とし、管理エキスパート・従業員チャンピオン・戦略パートナー・変革エージェントという4つの役割を期待される。

  • 仕事を進める際には、WHY→WHAT→HOWの一貫性が重要となる。

  • 人事の実務では、Plan→Do→Seeというサイクルを回し、学びを蓄積して次につなげていく。

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人事の仕事を見つめなおす

今の人事を取り巻く困難な環境

現代の日本はインターネットの誕生以後、産業が多様化し、共通して効果を発揮するモデルや手法が存在しにくくなっている。たとえば、成果主義人事制度やジョブ型は、期待した効果が出ず、過去の制度に回帰するケースも多い。

また、日本の人事部が行った「人事パーソン全国実態調査2022」によると、人事の仕事の特徴として「新規課題沼」「エンドレスワーク」「社内ぼっち」が上位に挙がっている。しかも、人事の人員体制は現状のまま横ばいの企業が最多だ。

実際のところ、人事は活躍しづらい構造にある。具体的には(1)成果を上げにくい環境、(2)人事のプロ・専門家が育ちにくい環境に置かれている。(1)の背景には、成果を出すための変数が劇的に増えたことが挙げられる。また(2)に関しては、業務をこなすことに手いっぱいなケースや、さらなる専門性を磨くことを求められていないケースが考えられる。こうした環境では成果を上げにくく、経営からの信頼がなかなか得られないことから、自信を失ってしまいやすい。しかも、経営陣や現場からは人事の実態が見えず、人事は孤独を感じがちである。

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要約公開日 2025.11.22
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