一生お金に困らない人生をつくる―信頼残高の増やし方の表紙

一生お金に困らない人生をつくる―信頼残高の増やし方


本書の要点

  • 「信頼残高」がどれだけあるかで人生は大きく変わる。自分がなにかしたい時に、信頼残高が高ければ応援されるが、信頼残高が低いと難しい。いまからでも少しずつ信頼残高を増やしていくことを意識することで、人生は大きく変わってくる。

  • 何かを始めたいなら、数字で語れるようにならなければ、信頼を得ることはできない。自分のお金の流れを把握し、収入と支出、資産と負債が見合っているかを意識する習慣を身につけよう。

  • 自分の人生に満足できないなら、満足できるように自分が動かなければならない。自分こそが、自分の人生の経営者だという自覚を持とう。

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【必読ポイント!】 信頼残高とは何か

信頼残高をどう積み上げるか

「信頼残高」がどれだけあるかで、人生は大きく変わる。自分がなにかしたい時に、信頼残高が高ければ賛同されたり応援されたりするが、信頼残高が低い場合は難しいだろう。信頼残高は一朝一夕に増えるものではない。が、家族や会社の仲間を幸せにしようと思い、毎日の小さなことを受け流さずにすくい上げ、感謝の気持ちを伝えることで、信頼残高は積み上がっていく。信頼残高はお金の使い方にも表れる。銀行員は、人にお金を貸すとき、その人が収入に見合った貯金をできているかどうか、というところを見ている。堅実な人の貯金する額の水準は、手取りの15~20%だ。それほど稼いでいなくても、堅実なお金の使い方ができる人が、信頼残高の高い人だ。

信頼を得る名刺、ふるまい

©iStock/TAGSTOCK1

名刺に肩書や職種を多く載せたり、その人の夢や考えを表す「夢言葉」を記したりする人を、著者は信用しない。肩書が多いと、かえってその人が実際何をできるのかが明確でなくなってしまう。それに、「胡散臭い」と思われてしまう。銀行員的な視点でいえば、名刺はシンプルなほうがよいという。起業した人やフリーランスで仕事を始める人は、名刺をつくるところからすべてが始まるといっても過言ではない。名刺は大事なセールスツールでもあるのだから、どんなものにするかで、その後の信頼残高は違ってくることに注意したい。話をするときも、本当に知識のある人とは、やたらに横文字や専門用語など使わず、わかりやすく本質を相手に伝えることができる。普通の言葉で話をする人が評価されるのだ。

「自分を大きく見せたい」を捨てる

本当のお金持ちや自信のある人ほど見栄を張らない。

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要約公開日 2016.02.03
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