菅井 敏之
1960年山形生まれ。1983年、学習院大学卒業後、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。個人・法人取引、およびプロジェクトファイナンス事業に従事する。2003年には金沢八景支店長(横浜)に、2005年には中野支店長(東京)に就任。48歳のときに銀行を退職。その後、起業し、アパート経営に力を入れる。6棟のオーナーとして、年間7000万円の不動産収入がある。また、2012年には東京の田園調布に『SUGER COFFEE』をオープンし、人気のカフェとなった。
著書『お金が貯まるのは、どっち!?』『家族のお金が増えるのは、どっち!?』(アスコム)
菅井敏之公式HP:
http://www.toshiyukisugai.jp/
「SUGAR COFFEE」公式HP:
http://www.sugarcoffe.jp/
【必読ポイント!】 信頼残高とは何か
信頼残高をどう積み上げるか
「信頼残高」がどれだけあるかで、人生は大きく変わる。自分がなにかしたい時に、信頼残高が高ければ賛同されたり応援されたりするが、信頼残高が低い場合は難しいだろう。信頼残高は一朝一夕に増えるものではない。が、家族や会社の仲間を幸せにしようと思い、毎日の小さなことを受け流さずにすくい上げ、感謝の気持ちを伝えることで、信頼残高は積み上がっていく。
信頼残高はお金の使い方にも表れる。銀行員は、人にお金を貸すとき、その人が収入に見合った貯金をできているかどうか、というところを見ている。堅実な人の貯金する額の水準は、手取りの15~20%だ。それほど稼いでいなくても、堅実なお金の使い方ができる人が、信頼残高の高い人だ。
信頼を得る名刺、ふるまい

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名刺に肩書や職種を多く載せたり、その人の夢や考えを表す「夢言葉」を記したりする人を、著者は信用しない。肩書が多いと、かえってその人が実際何をできるのかが明確でなくなってしまう。それに、「胡散臭い」と思われてしまう。銀行員的な視点でいえば、名刺はシンプルなほうがよいという。起業した人やフリーランスで仕事を始める人は、名刺をつくるところからすべてが始まるといっても過言ではない。名刺は大事なセールスツールでもあるのだから、どんなものにするかで、その後の信頼残高は違ってくることに注意したい。
話をするときも、本当に知識のある人とは、やたらに横文字や専門用語など使わず、わかりやすく本質を相手に伝えることができる。普通の言葉で話をする人が評価されるのだ。
「自分を大きく見せたい」を捨てる
本当のお金持ちや自信のある人ほど見栄を張らない。