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「働きやすさ」を高めても社員の定着率が上がったのは3%、研修を強制しても行動意欲が高まったのは34%、部下のリーダーシップを期待してもうまくいくのは23%――本書の冒頭で示される衝撃的なデータだ。よかれと思って取り入れた施策が期待どおりの成果につながっていない現実に、多くのリーダーが「では、どうすればいいのか」と頭を抱えるはずだ。
その問いに明快な答えを示すのが、本書である。著者の越川慎司氏は、マイクロソフトでPowerPointやExcelなどの事業責任者を歴任したのちにクロスリバーを設立。週休3日制と複業を制度化した組織を率いながら、800社以上の業務改善を支援してきた。教育者としては年間400件以上の講座を実施し、受講者の行動変容率は95%を超える。
本書は、一流のマネジャー945人の行動をAIで分析し、自走するチームを育てるための基本原則を体系化したものだ。そのノウハウは1万7957人が実践し、再現率は71%にのぼるという。調査データと成功事例も紹介されているため、誰もが「明日から試したい」と感じるはずだ。
部下の主体性を引き出し、成果と働きがいを同時に高めたいと願うマネジャーに、本書を強くすすめたい。読了後には、沈黙に満ちた会議や指示待ちの空気に別れを告げ、部下に任せた仕事が着実に前進する手応えを得られるだろう。
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リーダーは、単に目標達成を目指すのではなく、チーム内の心理的安全性を高めることが求められる。心理的安全性が確保されれば、メンバーは主体的に考えて行動し、新たな気づきを得られるようになるからだ。
ここからは、1on1など定期的な対話の場で役立つ「5つの対話ルール」を示す。
ルール1は「対話の直前に相手のことを2分考える」。
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