栗山ノート

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栗山ノート
出版社
定価
1,430円(税込)
出版日
2019年10月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

2023年3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。日本はアメリカとの決戦で勝利し、3大会ぶりに王座を奪還した。大谷翔平、ダルビッシュ有、村上宗隆、佐々木朗希など、スター選手が揃った“侍ジャパン”の活躍に、日本中が大いに沸いた。

このチームを率いたのが、本書の著者・栗山英樹氏である。栗山氏の見事な采配は絶賛され、“稀代の名将”として名を馳せるようになった。

しかし、栗山氏の野球人生は決して順風満帆ではない。大学卒業後、ドラフト外のテスト生としてヤクルトスワローズに入団。なんとか1軍に上がったものの、突然の病気や怪我に泣かされ、わずか7年でユニフォームを脱ぐこととなった。その後はスポーツキャスターとして活動し、2012年、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。指導経験のない栗山氏の起用に批判も相次いだが、就任1年目、ファイターズはパ・リーグで優勝。16年には日本一に輝いた。

野球人として目立った実績や経験のない栗山氏を支えたのは、「野球ノート」である。小学生のときからつけている野球ノートには、その日の気づきや反省のほか、古今東西の古典から引用した言葉が書き連ねられている。時を経て読み継がれる古典には、普遍の真理が詰まっている。苦しいとき、悩んだとき、著者は古典の言葉を何度も写しては読み返し、自身の成長につなげていった。

本書はこの野球ノートを軸にして、栗山氏の人生観をまとめた一冊である。名将をつくった言葉の数々は、きっとあなたの心に響くはずだ。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

栗山英樹(くりやま ひでき)
1961年生まれ。東京都出身。創価高校、東京学芸大学を経て、1984年にドラフト外で内野手としてヤクルトスワローズに入団。1年目で1軍デビューを果たす。俊足巧打の外野手で、1989年にはゴールデングラブ賞を獲得。1990年のシーズン終了後、怪我や病気が重なり引退。引退後は解説者、スポーツジャーナリストとして野球のみならずスポーツ全般の魅力を伝えると同時に、白鴎大学の教授として教鞭を執るなど多岐にわたって活躍。2011年11月、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。監督1年目でパ・リーグ制覇。2016年には2度目のリーグ制覇、そして日本一に輝き、正力松太郎賞を受賞。2018年には監督通算1000試合、500勝を達成。2019年時点の監督で最長の就任8年目を迎え、同年5月、監督として球団歴代2位の通算527勝を達成。
2021年、北海道日本ハムファイターズ監督を退任。2022年、侍ジャパン監督に就任。

本書の要点

  • 要点
    1
    栗山英樹は小学生の頃から「野球ノート」をつけている。野球ノートには、その日の出来事や振り返りのほか、古典から抜き出した言葉で埋め尽くされている。
  • 要点
    2
    誠を尽くせば、人の心は必ず動く。私心を忘れて、他者と誠実に向き合うことが大切だ。
  • 要点
    3
    一目置かれる選手は環境や周りの声に左右されず、自分の道をひたむきに進んでいる。一時的に疎まれることがあっても、自分を磨き続けていれば応援してくれる人は必ず現れる。
  • 要点
    4
    感動は、目標に向かって頑張る推進力となる。

要約

栗山英樹の「野球ノート」

自らを振り返り、古典に学ぶ

著者が野球ノートをつけ始めたのは、小学生の頃である。はじめはその日の練習メニューや気になったプレーを書き出していたが、中学、高校、大学と野球を続けていくうちに、「チームが勝つためにはどうしたらいいか」という視点が加わった。プロ入り後も、練習後や試合後に必ずノートを開いていた。

2012年、著者は北海道日本ハムファイターズの監督に就任した。就任1年目でパ・リーグ制覇を果たすものの、翌13年シーズンは最下位に陥落。力量不足を痛感した著者は、経営者たちの言葉を綴った本にヒントを求めた。

本を読み進めるうちに、成功を収めた人たちの共通点が見えてきた。それは、古典に当たっていることだ。『論語』『易経』『韓非子』などの古典には、時代を越えた普遍的な価値がある。それ以来、著者は古典を開き、気になった言葉をノートに書き写すようになった。先人の言葉は水や肥料となり、著者の心を潤していった。

『論語』に、「性は相近し、習えば相遠し」という教えがある。人の性質は生まれたときにはあまり差がないが、その後の習慣や教育によって次第に差が開く、という意味だ。

一日を振り返って反省し、それを積み重ねることで自分を成長させたい。そのような思いから、著者はノートを書き続けている。

泰然と過ごす

一日は一生の縮図なり
Ralf Geithe/gettyimages

2018年の春季キャンプへの飛行機が、故障で2時間遅れることになった。予定外の足止めを、どのようにとらえるべきか。著者は「我々が機内で快適に過ごせるように、一生懸命準備をしてくれているのだろう。この2時間は必要なものだ」と受け止めた。

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